
FACILITY
地域・起業家・アーティストが交わる施設
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赤札堂社員寮の内装をリノベーションし全21室が起業家とアーティストが暮らす施設へ。
各部屋は入居者それぞれのニーズに合わせて空間をデザインしていただけるようミニマルな状態に施工されており、全部屋共に近似した間取りと広さ(約38平米)になっています。
こうして入居者は路地の長屋のように二軒分借りたり、建物内で空間をデザインすることが可能です。
また、入居者同士の交わりや地域との関わりを促す場としてのラウンジを設けました。
休息や雑談の場としてはもちろん、来客応対や、イベントスペースとしてもお使いいただくことができます。
ラウンジから外に伸びたテラスでは、屋上のハーブガーデンで穫れたハーブを使ってお茶会を開いたりなど、花園の名前にふさわしいイベントを開いてゆきます。
そして5階部にあたる3室はアートスペースとして独立・連携するThe 5th Floor。
地域のキュレーターやアーティストによる展覧会、アートワークショップ、レジデンシープログラム、アトリエなど幅広くアートに関わる活動を支援します。
路地を作る要素である生垣、季節の飾り、植栽、段差、電信柱、ブロック塀、マンホール。花園アレイには路地の特徴が詰め込まれています。
こうして現在なくなりつつある路地と長屋の関係を再生するようなリノベーションに取り組んでいます。

花園アレイは自由に空間をデザインできるワークスペースを18室用意しています。各区画共に38平米からなる近似した設計のため、一部屋はもちろん、複数区画を一度に利用することで創業時の小さなチームから中規模チームまでサポートします。それはまるでこの土地にあった長屋のよう。家族が増えると隣の長屋へ移り住んだり、二区画分借りたり。コンクリートスケルトンのミニマルな意匠だからこそ、空間の使いみちは自由自在です。
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©Satoshi Asakawa

HERB GARDEN
敷地内の路地に植えられた草花に対して、花園アレイの屋上には様々な香りを楽しむことのできるハーブガーデンを作りました。上野恩賜公園をはじめとした地域の様子を一望できるスペースで、季節の移り変わりを景色とハーブで楽しむことができます。育てたハーブは不定期でハーブティーイベントを1階のテラスガーデンで開催する予定です。
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©Satoshi Asakawa

PROPERTY OVERVIEW
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赤札堂社員寮「花園アレイ」
RC造5F建、S45竣工、R2改修
土地面積 566.38㎡
延床面積 956.28㎡(289.2坪)
区画数 21区画+ラウンジ(38㎡中心)
改修設計 シオ建築設計事務所(HP)